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17/2/28 音楽ノート|2015年~今年にかけて録音していたオリジナル曲や、20年前、子供の頃に作った曲など……たぶん30曲くらい追加。

2015年5月24日日曜日

5月23日 購入した漫画の話

『ばくおん!』6巻
『キルミーベイベー』7巻
『うせもの宿』2巻
『ヴォイニッチ・ホテル』3巻

上記購入。

・『ばくおん!』6巻

とにかっく、絵がうっまい漫画。

「女子高生×バイク」と裏表紙に書かれている通り、女子高のバイク部員たちの話なのだが、会話内容はいわゆる「バイク乗りあるある」といえばよいのか、想起されるバイクオタクを借用・または揶揄したものかと思われる。
つまり、「イヤなバイク乗り」の側面を出しつつの、でもちゃんと「ワンテーマに可愛い女の子を掛け合わせた」系漫画らしく、可愛く、青春的疾走感がある。

そのうえでの特徴は、単純な「女の子を出せばいい」とは逸脱した、ちょっと濃いめのギャグと意図的なクサい演出だろう。

学園祭のクラス出し物が「ビッグ錠」の料理漫画に登場した架空の料理カフェだとか、
催し物のバイクレースの参考にしているのが『エキサイトバイク』の「踏むとエンジンが冷える板」だとか、
なんでそれ出しちゃったかなぁ、みたいなものに1ページ割くのが、「知ってたら笑えよ」という感じで良い。
パロディギャグは、一瞬「マニアックだなあ」と、実際はマニアックよりもちゃんと広範囲の人に思わせれば勝ちなので、大した勝ちであると思う。

演出においても、一応劇中には「天野恩紗」というキメ台詞・ドヤ顔担当のキャラがいるのだが、大ゴマ・ナレーション文字は全キャラそれなりにあり、全員、己の度量の中で精いっぱい熱い言葉を言うので、たいへん気持ち良い。
最新刊でいえば、「この風…この緊張感…バイクというものはホントに若返りますなァ…!!!」と発言した老執事、早川が超常的なあれこれによって本当に若返ってしまうエピソードで、「すぐムキになってすぐ意地を張って!!! あげくは目の前の一番大事なものを見失う!!! そんなとこまで若返らなくていいんだよ!!!」と叫びながらお嬢様を追うシーンがあり、展開としてはベタだろうが、超展開であるだけにしっくりくる。

・『キルミーベイベー』7巻

実を言うと、この漫画が面白いとは到底思えない。が、全巻買っている。
「中身のない萌えキャラ4コマ」に分類するにしては模範的な4コマギャグ寄りなのだけれど、とにかく主人公2人の会話がガキ臭くて仕方ない。演技ぶった台詞回しと共感し得ない感情の遷移は、主人公を超えて作品コンセプト自体、中学生の妄想日記と思えるくらい、スッカラカンである。
いい加減、この手の漫画は、「女の子2人が向かい合っており、双方、コマ内には腰から上が描かれていて、1人は読者に対して背中を向けている構図」から脱却して頂きたい。ゲームの立ち絵じゃねえんだから、ユーザーインターフェイスみてえな漫画いまさら出してんじゃねえよ、くらいに感じられる。
この漫画を買う理由は、せいぜいごくまれに面白いことと、百合×SM要素を若干持ち合わせているのと――

と、酷い書きようになったが、実際、この巻で面白いのはマヨネーズを口から出すロボットくらいなので、目は笑わずに口角だけあげて「ふへへ」と笑いたい気分の時におすすめである。
いや、皮肉じゃなしに、そういう気分の時があると思うので、おすすめである。
そういう面で、軸をぶらせずに安定しているのだ。

・『うせもの宿』2巻

少女漫画家あるいは女性向け漫画家の描くヒューマンストーリー、の模範型といえる漫画。
探し物が必ず見つかる宿と、女将と呼ばれている和装の少女を軸にした一話完結もので、展開の見せ方も緩急もよく、面白い。

但し2巻になって若干チャラい描写が増えており、いわば実写ドラマで突如ギャグ効果音が鳴るタイプの「シリアスなギャグ」を見せられたような白々しさがある。
当初のコンセプトや「和」的情景はともすれば『蟲師』に匹敵可能なものがあったが、恐らくそういう漫画では無かったのだろう。
次巻で完結するとのことで、全部含めて女将を主人公にした一編であった漫画と思われ、ひとまずそうなのであれば、完結が楽しみな漫画である。

・『ヴォイニッチ・ホテル』3巻
なにか後味の悪い寓話を読まされたような読後感は流石と思える。
淡泊な絵柄で、凄惨なのに痛みは外にあるような描写がやはりスゴイ。
作中人物が受けるヤクザ流拷問も、指切断、歯抜き、目つぶし、耳削ぎと、漫画が違えば購入を迷うほどのおぞましい内容だが、当のキャラクターが淡々と受けて立っており、デザインとして読める。
悪魔に寿命を売り渡した女性の吐血シーンも、「家族も仕事もみんな失っちゃったけど でもいいの 私は男の人に抱かれていれば それで しあわ げぼぽ ぼぱ ぐがげごぱ」と、句読点も感嘆符もなしに、ただ喋っている途中に血を吐いたという事実だけで描かれる。

基本的に、全員がなんらかの方向性で生命感を欠いており、実際生命のない幽霊キャラもいるのだが、いざ成仏するかもという際も困り顔のまま(愛おしさを催す困り笑いでなく、本当に、ただ困っている)あっさり受け入れている。

しかし、最終話付近において、無根拠で言いようのない爽やかさと希望的予測があり、誠に、独特で良い作品だと思う。
 

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