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17/2/28 音楽ノート|2015年~今年にかけて録音していたオリジナル曲や、20年前、子供の頃に作った曲など……たぶん30曲くらい追加。

2016年8月23日火曜日

私の救済

先日、ニコ生で「集めまくった中古のRPGツクール(等のツクールシリーズ)をかたっぱしから起動していき、データが残っていたら、そこにあるゲームをプレイする」というイベントの様子を見る機会があり、それ以降、ある考えが留まっている。

「俺のRツク3のデータが入ったメモリーカードはどこにいったんだろう」。

私にとってRツクといえば、プレイステーション版『RPGツクール3』だ。
世代でいえばスーファミが当たってもおかしくないのだが、あくまで私にとってのスーファミ時代は小学生の頃。ゲームは「親に頼みこんで買ってもらうもの」だ。
RPGツクールとか、親に買ってもらう感じのソフトじゃないと思う。

ということで、中学3年生くらいになって、お小遣いをやりくりして、自身なりに経済状況を鑑み、自己決裁のうえでやっと買えたツクールシリーズとして、『RPGツクール3』が私にとっての初Rツクなのである。

そして、相当に、作り込んだ。

始めに書き記さねばならないのが、子供の頃の私は決して、「最初のダンジョン」と「とりあえず最後の魔王城」だけ作って飽きるタイプでも、 町の人間に話しかけたら戦闘になるゲームを作るタイプでもなかったことだ。
オオマジメに、キャラ設定をし、プロットを組み、ダンジョンマップをノートに書き記すほうだったということだ。

それが、「今モーレツにプレイしたい」のである。

使っていたメモリーカードは3枚あった。
純正の白色。これは今もあって、FF8のセーブデータがやたら入っている。
他社製の紫がかったスケルトン。これも手元にあり、パラサイトイヴのデータが入っている。
残る、黄色がかったスケルトンが見当たらない。

この黄色に、そのエディットデータもシステムデータも入っていたハズなのだが、それがどこにあるのか全く見当がつかない。
黄色には別のゲームのデータも入っていたハズだ。
えぇと……『ムーンライトシンドローム』とか。よりによって。

物の保管状態についてはいい加減なほうだが、さすがにメモリーカードを捨てはしない。
ただ、最後に見たのがいつかさえ思い出せない。 そのモノ自体は思い出せて、貼ってあるシールも思い出せるのに、どこにあっただろう、と考えると「籐の小物入れに入れていたような」とか、「炊飯器の近くに一時期置いていたような」とか、おぼろげな記憶しかない。そして、間違っても炊いてはいない。

無いとなるといよいよもどかしいもので、悔しさまぎれに作っていたRPGの筋を思い出してみる。



上記は数日前のtwitterにアップした、キャラクター設定に関する画像だ。
さっそくこれを元に、頭の中でゲームを起動してみよう。

主人公「レイカ」は、真っ暗闇のなか、一直線の廊下を歩き続ける夢を見る。
この廊下には元々様々なもの、家具や、思い出の小物があったはずだが、「すべて壊れてしまったのだろう」と冷静に納得しながらレイカは歩き続け、やがて「なぜ壊れるのに物を作るのだろう?」と自問する。
ケフカである。
ただ、このキャラクター設定はケフカじゃないところから着想を得たはずで、確か中学生の頃、「こころの相談員」という派遣の人が学校に常駐するようになり、その人が言っていた「物がモノクロに見える錯覚」の話を拝借したものだったハズである。

そして目覚める。この時代のRPGといえば、オープニングは寝起きでなくてはならないのだ。

レイカはソルジャー養成学校の生徒であり、剣技の心得と、多少の氷魔法を習得している。
しかし通学するとどうも校内の様子がおかしい。ホールは静まり返っている。
教室を訪れると、かつての級友たちが化け物となって襲いかかってきた。
よくあるなにかである。
そして、特に躊躇なく倒す。
ホント、こういう時のゲームキャラクターって、あんまり迷わずに元級友や同僚を殺すよね。

ひとまずイベントシーンでは戸惑ってみせるレイカだが、更に背後から襲い来る攻撃の手。
それをすんでのところで救ったのは、級友の「アキラ」であった。
よくあるなにかである。
で、更に教卓の裏を調べると、同じく難を逃れた、ヒーラー学科の少女、「シェイニー」が隠れていた。
なお徹頭徹尾、ゲームの国籍は不明である。

こうして3人パーティを組むことになり、バランス的にはこうなる。
レイカ:剣/そこそこの攻撃力 氷魔法
アキラ:剣/高い攻撃力 魔法なし
シェイニー: 銃/そこそこの攻撃力 炎魔法 簡単な回復魔法

回復魔法もそこそこに、銃と炎の方が得意なシスターというのは、割と今でもOKなキャラクター設定じゃないですかねえ。

さて、さすがにこういう展開で来たら、ただ脱出することもないだろう。
なんか、クラスメイトたちを化け物に仕立てたボスくらいはいるだろう。
ということでそんなのがいた。Lv3くらいじゃないと倒すの難しいバランスだったはず。

それを倒して、脱出した、というところで、レイカが精神に変調を来す。
自身の精神的な病を隠して、どうにか学校というコミュニティに属していたのに、それが壊れてしまったのだ。なだめるアキラとシェイニー。

……。

困ったことにその直後の部分が少しすっぽり抜けている。
なので少し展開が飛ぶのだが、ここで作り飽きたわけでないのは先述の通りである。

なぜか目指すところが海の向こうで、漁師夫婦に船の工面を求めるが断られ、理由を聞くと海の洞窟に巨大イカが棲みついていたということでそれを倒しにいく、というのもちゃんと作っていた。
よくあるなにかすぎるが。
巨大イカの撃破の推奨レベルは11以上です。
あと、漁師のおっさんの装備品はモリ。
でしょうね。
漁師の奥さんの装備品はマルボロ。
タバコの。
カッコいいな。タバコを得物にした独自拳法で戦う漁師妻!
中南海にでもしたら攻撃力はあがるのか。

イカを倒し、いよいよ船を出すという前の晩、レイカは本当に冒険に出ていいものか、自分に何ができるのか、不安に駆られるイベントがある。
シェイニーが夜風にあたりながら、レズビアンであり、生物的な生産性を持たない立場から、レイカに何かを生み出そうとする生き様を託す旨を話す。
どんどんキャラの立っていくシェイニー。

さて、その後、新天地の王城に行ったら投獄される。
これはハーフデビルの「チエ」の差し金。
アキラが作業場で脱獄に必要なものを探し出そうとするが、ここで、看守に触れるとやりなおしというミニゲームあり。 確か集めるアイテムは、ロープと、グリスと……なんだったか。
ともかく、提示された脱獄の手段は夜のうちに海側の窓から逃げるというもので、防寒対策で体にグリスを塗るイベントが発生。シェイニーがレイカに塗りあいっこをしようと提案するシーンがあったはずである。
どんどんキャラが立っていくシェイニー。

助かったのはいいとして、新たな「チエ」という敵に対抗する手段を企てる一行。
チエが根城にする砂漠城へ向かうべく、案内役の「チャト」を仲間にして進んでいくが、チエに操られた王国の人間たちの罠にはまり、処刑場へ連れて行かれてしまう。
もはや絶体絶命。

しかし、直前のところで、チエはその場に倒れ込むのであった。
このへんはギャグシーンで、チエの暴食キャラアピールということで、腹痛が原因だったように思う。
さておき、王国の人間たちの洗脳がとけた一瞬のスキをついて、一行はチエとの直接対決に挑む。
たしか、結構強い。攻撃力が高いのと、「推奨レベルならほぼ瀕死の単体技」と「全体技」というイヤらしい技を使っていた気がする。

さて。
どうにか助かった主人公一行。王国から謝罪と謝礼は受けるが、手がかりは失われてしまった。
すると、次のダンジョンで、茫然と座り込むチエを発見する。
チエには同じハーフデビルの想い人がいたが、チエ達ハーフデビルを使役する魔の者に、面白半分に殺されてしまったのだという。
学校を襲った黒幕と同一人物と直感したレイカはチエに感応し、その精神世界へと入り込んでしまう。
いわゆる超展開である。

様々な無機物有機物が浮遊するその世界では、触れたものが襲い掛かってくる。
ダンジョン内で動き回るドアに触れ、チエの深層を目指す。
最奥の部屋で、チエはひとりでに動く剣の前で自問していた。自分を保っていたものを壊されて初めて、誰かのものを壊していた自分に絶望を感じていた。
そいで、その剣がこのダンジョンのボス。
ボス名、なんだっけねえ。きっと、それっぽいのだろう。

剣を倒すと、精神世界から解放される。

画面がホワイトアウトし、チエが目覚めるシーンからスタートする。
横ではシェイニーが座っており、"剣"から解放された後もチエは昏睡しながら雷魔法で自傷を続けていたこと、それをレイカが抱き留めてかばったことを話す。

ここからはチエが操作キャラになり、城下町からほど離れたのどかな村で、一時の休息を過ごすパーティメンバー達と会話をするイベントになる。
つまり、チエを自分と重ねて成長するレイカを、成長のきっかけを得たばかりのチエ視点から見る、という意義のシーンだろう。
なお、シェイニーに話しかけると口説かれる。
チャトに話しかけるとシェイニーに口説かれた話をする。
キャラ、立ったままだなあ。

……。

ということで、作ったのは「ここまで」である。

上記は、意外にも誇張は無く、当時15歳の脳みそが考えた概ねそのままであり、やっぱり、私は多感であったのではないかと思う。
特に、心理描写などとカッコつけたものではないにしても、シーンで言いたいお題目に対して、キャラクターの対比を使って演出しようと目論んでいる。

自画自賛するようで恐縮なのだけれど、だから、私はもう一回このゲームをして、もう一度ゲーム体験としてその設定を咀嚼したいのである。


さて。そこでメモリーカード探しなのだけれど。
日の経ってみるといやな予感がしはじめた。もしかすると、仮にカードがあったとしても、もうゲームのデータは残っていない可能性がある。
というのが、当時、小遣いをやりくりして買えたのは「メモリーカード3枚まで」だったのだ。それに対して、上記くらいのボリュームを作った時点で、Rツクのデータは4ブロックくらいにはなる。
やりくりの結果、消していることは大いにあり得る。

だいたい、『音楽ツクールかなでーる』のデータもそうなのだ。
絶対、3曲くらい消している。

……メモリーカード自体を捨てるようなことはしないだろう。
そして、果たしてカードがあったとして、データが残っていないということはあり得るだろう。
なにせ、昔の落書きとか、書き溜めていた漫画とか、ゲーム作成の設定資料については軒並み捨ててしまった自覚があるのだ。当時の自分はそこまで、こだわりを持っていなかった。
だから、仮にデータが残っていなかったにしても、そこに経済的理由を持ち出すのは本質ではないように思う。

私のミスは、自身が作ったものがやがて、誰あろう自分自身の思い出になり、酒の肴になることを予期できなかったことだ。
勿論メモリーカードが見つかってみないと何とも断言できないが。

そういうわけで、この長々とした文章や、先日twitterにアップした画像は、即ち、今の私が、当時の思い出に触れられない今の私にできる救済なのである。


※しばらく、Rツク以外の作ったものを思い出すことを続ける予定です。
 

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